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STORY
19世紀初め。ヨーロッパがナポレオンとの戦いに明け暮れていた最中、18才の春を迎えたロストフ伯爵家の令嬢ナターシャが華やかに社交界ヘデビューする。
この時、九死に一生を得て戦場から戻ったものの妻の死で失意の底にあった名門出の貴族アンドレイは彼女の若さと美しさに深い感動を覚え、生きる喜びを知らされる。
高まる愛の中でナターシャと婚約、一年後に結ばれることを約束して外国へ旅立つアンドレイ。
だが、全身に漲る若い生命の奔流が彼女の理性を狂わせる。
ナターシャは若い貴公子アナトリーの誘惑に負けてしまう。
そんな無思慮をやさしく諌めたのはアンドレイの無二の親友ピエールである。
そして1812年、ナポレオンの侵攻を受けたロシアが敗退につぐ敗退を重ねていた頃、二人は炎上するモスクワで運命的な再会を果たす。
はたして二人の運命は…。
今回の日本公演は、トルストイの生地ヤースナ・ポリャーナにある「トルストイの家」博物館館長のウラジーミル・トルストイ(レフ・トルストイの玄孫)が、アマデウス音楽劇場の芸術監督オレク・ミトロファーノフに作成を依嘱し、2000年にヤースナ・ポリャーナで初演されたものである。
また、前橋では、芸術監督オレク・ミトロファーノフの配慮により、新たなアイデアを盛り込んだ「前橋公演特別版」を上演予定である。
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